コツの話

人前で上手に話すコツ

投稿日:2020年10月5日 更新日:

人前で話をするのは緊張しますね、それが大勢の前ともなればなおさらです。学校や会社に属している人なら少なからず人前で話しをしなくてはならない瞬間が訪れます。もしそれがプレゼン形式の場であるなら簡単です、用意した企画内容を一方的に述べるだけで事は済むでしょう。しかしそれが「スピーチ」であったなら、そうそう簡単な問題ではなくなってしまいます。何故ならスピーチとは100パーセント己の意見のみで綴る表現物だからなのです。発表者の知識や体験あるいは考えている事の一部を紹介するのがスピーチ、つまり正解はどこにも無く内容は全て自分で生み出さなければならないのです。そんな大事に考えず無難に済ませばいい、そんな風に考えるのも悪くありませんがそもそも無難が難しいのです。先にも述べましたがスピーチには正解がありません、つまりそれは結果を採点して貰えないという事であり納得するか否かは結局自分次第となってしまいます。ならばせめて後味の悪く無い程度には手間と時間をかけて準備するのも悪くないのではと存じます、今回は私が日ごろ実践しているスピーチを上手に話す為のコツについて紹介したいと思います。

手順1 内容を決める

どのような場で話すのかに左右されますが、今回は何でも有りの前提とします。まずスピーチが苦手な人がぶつかる壁がこのトークテーマです。一体何を話したらいいのか?どんな話なら受けがいいのか?という事ばかり考えてしまい立ち止まってしまいがちです。実際悩みどころではありますがテーマ自体はそれほど重要ではありません、問題はどこから出てきたネタなのかという事が問題なのです。例えば最近流行のレストラン、話題のドラマ、人気のタレントなどの話を選んだとします、ではそれは貴方にとってどれほど深く関わっている事ですか? そのお店に何回行きました?そのドラマは全部見てますか?そのタレントの昔の出演作まで知ってますか?、意地悪な言い方かもしれませんが関連性の低い話は聞いている側はなんとなく察してしまう物なのです。つまりスピーチの為とはいえ、さして興味も無い流行物に手を出すべきではないのです、トークテーマは自身の体験談か詳しく理解している物の2種類から選ぶのがベストかと思われます。

手順2 話の最後を決めておく

スピーチの最後はとても重要です、いわゆるオチであったり締めの一言などのストップ要員は必ず準備しておきましょう。どんなに面白い話でも最後がグダグダになってしまうと全てが台無しになってしまいます。逆に言えば、少しくらい適当な内容でも最後をビシット決めれば全体的に面白かったという印象に出来るのです。私がスピーチする際に最も重きを置くのもこの項目です。こんな経験はありませんか?スピーチの為のテーマも内容も用意し、本番では落ち着いて話す事が出来ていたのに、最後の終わらせ方がわからずにあたふたしてしまったというような事が。最初から落としどころを決めておけば、後はその用意したゴールに向かって悠々と歩くだけの簡単な作業なのです。トークテーマを決めたらまず最初に考えるべきなのはこの「終わらせ方」だと思って準備して下さい。

手順3 頭の中でシュミレーションする

私自身ついついやってしまうミスなのですが、内容とオチだけ考えて壇上に上がってしまうと話す内容に詰まってしまう事がよくあります。日頃友人との会話では出来る事が出来なくなるのがスピーチの怖いところです。その原因として最も顕著なのが緊張ではないでしょうか、どんなに回数を重ねても人前でのスピーチは身構えてしまう物です。そんな状況下で話し始めると言うべき事がまとまらずに慌ててしまうのです、Aという内容を伝える為にはBの内容を先に話すべきだった、にも関わらずAの内容を話し始めてしまい急いで補足説明Bをねじ込むという様なバタバタしたスピーチになってしまい、これではもう無難ですらありませんよね、完全に失敗と言えるでしょう。声に出して読み上げるのが理想ですが頭の中のみで全体を流してみるだけでも充分かと思います。ちなみに私は「え~っと」や「たぶん」と言った単語まで前もって準備します、そうする事によってあたかも考えながら話しているかの様な感じ出せるのです。

手順4 本番

ここまで準備したらもう大丈夫、本番に向けてやるべき事は落ち着いて話すだけです。決められた内容を練習した通りの手順で披露するだけです。アドバイスとしまして話している途中で構成を変えたくなる時がありますが絶対にやめて下さい、経験上これをやると収集がつかなくなり最悪内容が破綻する事が起こり得ます。シュミレーションした時の自分を信じて余計なアレンジは行わない事が賢明です。

まとめ(注意点)

以上の項目をしっかり実行して頂ければ最低でも「無難」以上の結果を残す事は出来ます。これよりスキルアップを目指すなら回数をこなす度に項目を簡略する事をお勧めします。そうする事で話しながらの構成や着地点の模索などが行えるようになって来ます。そしたらもう段々と話す事が楽しくなってきますので何も用意する事無く頭の中の引き出しからスピーチを取り出せる様になるのです。

【注意点】今回の方法には1個だけ欠点があります。それは一切のアドリブが効かない事です、話している最中にもし誰かが「それってどういう事?」なんて割り込んで来たらもう終わりです。用意していない事態に対応出来ないので流れが止まってしまうのです、こんな状況に上手に切り返せる人なら問題無いのでしょうが、そんな人はそもそもスピーチで悩んだりしませんよね。可能なら質問等の予想と回答も考えておくのが理想です。

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